朝5時の大宮駅からこんにちは…!
今日はここから東武鉄道で一路、日光・鬼怒川エリアまで向かいます。
なお、この当時は大学に入りたてでまだバイトを始める前でしたので、できる限り旅費を節約しての行程になっています。これもまた思い出…ということでご覧ください。
折角ですから、最後に当時掛かった旅費を簡易的にですが計算してみようと思います(笑)
途中春日部でアーバンパークラインからスカイツリーラインに乗り換え、南栗橋駅へ。
到着すると程なくして接続の東武宇都宮行の普通が来ましたが、今回は方向が違うのでスルーします。
先発の東武宇都宮行が出発後、しばらくしてから接近放送が流れます。
コンプレッサーの重厚な音を立てて列車が入線。6050系による、急行東武日光行です。
2つ扉に、昔ながらのボックスシートが並ぶ車内。昔の東武線の北部エリアといえばこの車両でした。
最初から長距離列車・途中駅での分割併合での運用を想定していたため、行先を間違えないように車内にも行先表示(車内LCDではなく方向幕そのもの!)がある点と、一般的に通路上部に見られる中吊り広告が存在しないのが特徴です。(確か、旅情を損なわないように敢えて設置していない…と過去に雑誌で見たことがあります。)
昔は快速・区間快速として浅草方面まで乗り入れていた時期もありましたが…
6050系にも老朽化の波は訪れ、2017年に定期での浅草乗り入れは終了。
それから更に3年。今度はワンマン運転の拡大と時を同じくして日光線系統中心の運用から宇都宮線系統中心のダイヤへと変更が加えられ、6050系が南栗橋まで顔を出すのは朝晩のみになってしまいました。
今回は旅行当時まさに運用が減りつつあった、6050系を中心に乗車していきます。
車内に乗り込み1枚。 この時はぬい撮りにハマっていた時期で、お出かけする度に「今度はどの子と一緒にお出かけしようかな…?」と考えていました。
接続の列車が到着すると乗り換え客で思いのほか列車は混雑し、南栗橋を発車です。
栃木で途中下車し、列車をお見送り。
ここからしばらく撮影の時間です。1時間後に来る急行でさらに先へ進むことにします。
特急列車を撮影。 栃木駅の先はカーブになっていて、きれいに列車を撮影できます。
生憎の曇天ですが、水滴でその分車体の艶が映えます。
続いて普通列車も撮影。
どのようなアングルがあるか、実際に撮影しながら研究していました。
本数は少ないですが、隣を発着する両毛線の列車も撮影できました。
時にはちょっと立ち止まって、こうした当たり前の風景を見ていると良い時間の使い方が出来ているなぁ…と思えます。
栃木駅での撮影に満足できたので、一駅北に移動して新栃木駅へ。
栃木駅と比較すると規模は小さめで多くの特急列車は通過してしまいますが、それでも宇都宮方面と日光・鬼怒川温泉方面が分岐する重要な地点です。
ここでも何本か撮影。
ワンマン列車では(当然ですが)車掌さんが居ませんので、後ろからの撮影が気軽にできて良いですね。
さて、1時間後の急行列車が到着。
サクッと1枚撮って、旅路の続きを辿りましょう…!
新鹿沼駅を出ると、より一層自然の景色が広がるようになります。
運転区間は短くなり種別も急行に変更されましたが、快速の頃から停車駅は殆どそのまま…俊足は健在です。途中駅をどんどんと飛ばし、30分ほどで下今市駅に到着。
一度改札外に出て、これから利用する日光・鬼怒川エリア鉄道乗り放題きっぷを購入しました。
https://www.tobu.co.jp/odekake/ticket/nikko-kinugawa/train.html
ワンコインでこの周辺エリアが乗り降り自由になる便利な切符です。
少しだけ時間があったので駅を見ていると、時刻表と運賃表が目に入りました。
これ、実は展示物ではなくて現役のものなんです…!
先ほどの駅名標もそうですが、味があって良いですよね…
さて、どうしてこのような雰囲気を醸し出すようにしているのかは次の写真で明らかになります。
さて、ここからはSL大樹に乗車します…!
下今市~鬼怒川温泉間を結ぶ(乗車当時。現在では東武日光へと顔をだすSL/DLふたらも運行されています)列車で、前々から一度乗ってみたかったんです!
https://www.tobu.co.jp/sl/
今回指定したのは2号車。その上には「ドリームカー」の文字が。 この客車、元を辿ればJR北海道で青森~札幌間の夜行急行「はまなす」として運用していた客車を東武が貰い受けたものになります。 https://trafficnews.jp/post/82595
元々夜行列車として運用されていたこともあって、普通の客車よりも深くリクライニングが倒れるようになっている(さらに昔に遡れば、座席自体は昔の特急列車のグリーン車用座席を転用したもの!)とか。 車内を散策してみると、随所にJR北海道時代の名残が見られます。
観光列車らしくアテンダントさんの案内を聞きながら、ゆっくりと鬼怒川温泉へ向けて走っていきます。
乗車記念証も頂き、こちらも一緒に記念撮影。とても綺麗だったので、今でもフォトフレームに入れて机の上に飾ってます。
下今市から30分、あっという間に鬼怒川温泉に到着です。
この時は客車の塗装変更の真っ最中で、茶色と青色の客車が併結されていたりしていて面白みがありました。
(今ではSL3本、DL2本、客車2編成の布陣で運転されています。
公式HPには1か月分の運用が掲載されていますので、見てみたい・乗ってみたいものに合わせて訪れてみても良いかも…?
https://www.tobu.co.jp/sl/guide/ )
頭端式の1番線にはJR線直通の特急きぬがわが停車中だったのでこちらも撮影。
普段JR線内の方でばかり見ているので、東武線内で見てみると新鮮です。
到着後、SLは駅前の転車台にて転回を行います。
煙を吐きながら、ゆっくりと回る姿には迫力がありますね… 転回を見学後、しばし鬼怒川エリアをお散歩。歩いて鬼怒立岩大吊橋へ向かいます。
今こうして執筆しながら振り返っていると、当時はかなり列車の撮影に精を出していたのだなと思います。
吊り橋から更に先に進むとトンネルの先に小さいながらも展望台があり、そこから鬼怒川市街を見渡すことができました。
もちろん鬼怒川温泉駅も見えます。ちょうどDL大樹を見ることも見ることができました。
戻ってくると、別のディーゼル機関車が転車台で転回していました。 SLに比べれば人は少ないですが、それでも何名か観光客が見ていて、平日の雨天というこの状況も加味すればかなり健闘しているなと思います。
鬼怒川エリアはここまで。お次は日光エリアへ向かいます。
まずは特急リバティで下今市まで。
この当時はほとんどのリバティが下今市以北各駅停車で、下今市以北は乗車券のみで利用できたんですよね…
現在では下今市~鬼怒川温泉間を通過運転するようになり、乗車券のみで乗車できる区間も鬼怒川温泉以北に変更になっています。
下今市で乗り換え。やってきたのは今は亡き区間急行でした。
折角のフリー切符なので、途中の上今市で下車。
3枚目の写真を見ても分かりますが、この日は大雨と小雨を繰り返す天候で…写真に写るほどの大粒の雨が降っていました。
駅の様子を撮影していると、列車接近を告げる放送が。何かと思ったら350系の特急「きりふり」でした。
名称はこの後訪れる「霧降高原」から名付けられています。 まさか上今市で撮影できるとは…思わぬ収穫に満足し、雨の中をしばらく歩きます。
小学校の修学旅行などで訪れる際にバスの車窓で見た杉並木が目の前に。 天候の悪さもあって、のんびりまったり独り占めです。
上今市まで来ると、傍をJR日光線が並走しています。折角なのでJRのほうも撮影しようという魂胆。
ここで1本だけですが日光線の列車を撮影…まさかの湘南色の編成でした。
さらに1駅、大宮駅の出発から約5時間…遂に東武日光駅に到着!
これまで修学旅行でしか訪れたことの無かった場所へ、自分自身の足で来れたのは達成感がありますね…
さて、ここで時間も良いのでお昼ご飯といきましょう。
駅前の「らんぶる」さんにて、日光名物のゆば丼をいただきます。
食後にコーヒーのサービスまであり、雨で冷えた身体を温めることができました。
実は、ここまで大雨の中を散々歩いた結果自身のリュックが半分水没してしまってですね…
あろうことか財布の中の紙幣まで水に濡れてしまったのですが、お会計の際に「大丈夫ですよ」と快く応対してくださったので本当に感謝してもしきれないです…
(食べ終わって会計をしようとして気付き…初めての旅行だったこともあり、本気でどうしようかと心細く思っていたのを記憶しています)
バスまで少し時間があったので隣接するJR日光駅へ。
2階は元々一等利用客のための待合室として使用されており、豪華な様相やパネルの展示にその栄華を偲ぶことが出来ます。
駅舎の保存を取り上げたJR東日本の紹介記事もありますので、もしよろしければどうぞ。
https://www.andemagazine.jp/2022/07/28/nikko-station.html
今回日光に向かうにあたって、日光のどのエリアをめぐるか考えたのですが…
ここまでの間でかなり撮影に時間を費やす予定だったのと、いろは坂を超えると往復にかなり時間がかかり、フリーパスの料金が格段に上がることから今回は霧降高原フリーパスを購入する(霧降高原へ向かう)ことにしました。
https://www.tobu-bus.com/pc/service/ticket/nikko.html
東武日光駅前を出た際には何人か乗車していた乗客も、そのうち誰も居なくなり…
運転手と私の二人のみを乗せて、山をどんどんと登っていきます。
見事な霧!!!霧降高原に名を違わず、という光景ですね。
ここから、頂上の展望台を目指して遊歩道を登っていきます。
シーズン外でしたのでニッコウキスゲは見れませんでしたが、レンゲツヅジなどを見ることができました。
霧によって前後の道が霞み、まるで行ったら帰ってこれない天界への道のよう… (編集済)
霧の中をさらに進み、遊歩道が整備されている終点である小丸山展望台に到着!
見える景色を解説した看板があるのですが、当然ながら一面霧で見えず…
折角ここまで来たので、もう少しだけ足を延ばして小丸山の頂上まで向かうことにします。
程なくして到着…!標高は1601m、今もなお自身が訪れた中での最高標高地点です。
ここから先は本当に登山道なので、現状の装備とこの霧では本当に遭難しかける可能性もありますしここで折り返します。
https://www.nikko-kankou.org/spot/8
なお、本来の景色は公式サイトよりどうぞ。
写真で見ても圧巻の景色なので、今度晴れている時に改めて訪れてみたいですね…!
当然ですが、こんな状態ですから一切電波は入りません。…というか、何気に充電がやばいですね(
余裕をもって戻ってきました。
少しだけレストハウスに寄り、終バスで東武日光駅へと戻ります。
ここでバスを逃すと本当にまずいことになるので…無事に乗れてほっと一安心。
ちなみに、(東武・JR)日光駅と霧降高原を結ぶバスは驚異の1日5本です。
https://www.tobu-bus.com/pc/area/pdf/nikko_timetablenatsu.pdf?2024
確かこの時は13:05→13:32/15:45→16:11を利用(滞在時間:約2時間)したはず…
霧降高原方面の終バスは早いですが、日光市街地を走るバスはまだまだ本数があります。
更にバスを乗り継ぎ、日光東照宮へ向かいました。
修学旅行の時に訪れて印象に残っていた「スカイツリーと同じ高さです」の看板も発見…!
よく考えてみれば、小丸山頂上から約1時間あまりで約1000mも下ってきたことになるんですよね…
天候の悪い平日、さらには参拝時間外ということで遠巻きに見るのみにはなってしまいましたが、その代わりに他に誰もいない風景を写真に収めることができたのでかなり満足度は高めでした。
野生の鹿が出てきても違和感なさそう…
そしてご覧あれ…水面から霧(靄?)が出ております!!
神秘的な光景に目を奪われ…思わず神橋とも絡めて一枚。
行きはバスでしたが、そんなに距離もありませんので帰りはゆっくりと町を歩いて帰ります。
観光地の雰囲気に合わせて配色を変えているコンビニも観測。
東武日光駅に戻ってきました。名残惜しいですが、そろそろ帰路に入らねばなりません。
一般列車用のホームには、6050系が並んで停車中でした。
見事なまでに車内はガラガラ。
こんなにゆっくり撮影できる機会は今回が最後かも…?と思って記録しておきます。
…写真を見返していて思い出したのですが、帰路でも上今市で途中下車していますね(笑)
午前中に訪れた杉並木も、流石にこの時間になると真っ暗。
夜になってピントも合わせ辛くなり、さらには携帯の充電も殆どない状態でよく降りましたね…
さて、後続列車で下今市駅まで戻ってきました。
側線では大樹用の機関車と客車が停車していました。大雨の中、照明に照らされる客車は映えますね…
一度改札を出て、切符も交代。最後は特急(浅草方面への最後の特急です)で一気に関東方面まで帰ります…!
切符と一緒に、最後に記念撮影。確か当時は時間帯によって特急料金の割引(午後割/夜割)があったんですよね…この時も夜割が適用されていたはずです。
特急に乗って落ち着くと、靴と靴下がびしょびしょになってるのが今更ながらに気になってきまして…寛ぎつつも、早く着かないかなぁとか思ってました(
今回のお土産です。霧降高原のレストハウスで日光の森に住まう鳥たちの鳴き声のCDを購入。
寝るときに流して、日光の追体験ができれば良いなと…!
春日部で特急を下車後、アーバンパークラインでスタートの大宮駅に戻ってきました。
これにて大学生活初めての一人旅は無事に(?)幕を閉じました…!
さて、最後に今回の旅で掛かった費用を簡易的にですが計算してみましょう…
当時株主優待乗車証を何円で買ったかの記録が残っていないので、今回は700円で計算しています。
○概算費用
・大宮~鬼怒川温泉:700円(株主優待乗車証使用)
・日光・鬼怒川エリア鉄道乗り放題きっぷ:500円
・昼食/特製ゆば丼:1210円
・霧降高原フリーパス:1500円
・東武日光~大宮:700円(株主優待乗車証使用)
・特急券/下今市~春日部:840円(夜割適用※現在は制度廃止済み)
・お土産/野鳥CD:3600円
合計:9050円
お土産を含めても1万円以下というかなり満足した旅程を組むことができ、一人旅ということでまさに縦横無尽に動き回れて大満足でした!
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