旅行記

PerfectCherryBlossom. ~桜花函館小旅行~

2024年4月下旬。桜前線は今年も北海道まで北上してきました。そして4月27日、北海道函館市には満開予報が出されました。北海道に住み始めてから4年目、大学生最後の春は函館・五稜郭でお花見をすることにしました。

4月27日土曜日。札幌駅。
この日の北海道は全道に渡り晴れ予報。札幌市は雲一つない朝空でした。

いつもは朝一番の北斗2号で函館に向かうのですが、早く行き過ぎても少し暇になってしまうと判断して、一本後の北斗4号で函館へ向かいます。
今回は自動改札機ではなく入鋏印を頂いて改札を通ることにしました。駅員の方から「自動改札機は使わないの?」と尋ねられ、「記念で頂きたい」と返せばよかったのに朝の低回転頭脳が祟り「交通費請求するのに乗車駅証明が必要なんですよ」と訳の分からないことを言ってしまいました笑
旅慣れた皆様は旅行前にしっかり寝て旅行当時は朝から頭がしっかり回るようにしましょうね。

「イランカラプテ」
大橋敏夫氏の落ち着いたナレーションで北海道特急の旅が始まりました。朝日を右に受けて駅弁を食べつつ函館に向かいます。早い方はこの日から大型連休に入り、列車内も家族連れや友達連れが数多く見受けられました。「着いたら何をしようか」「夜景楽しみ」等々、雑誌や携帯を覗き込み到着後の楽しみを語り合う旅客達の大変賑やかな車内で、いかにも旅をしているという感じがして一人旅の私も楽しくなってきました。

朝食!
4月からの約1か月間限定で販売されている「春らんまん」という駅弁です。

汽車は新札幌駅に停まりました。
対向列車は室蘭から来たすずらん1号でした。キハ281系、キハ183系など北海道の顔として駆け抜けた特急形式の引退。そして721系近郊電車の一部編成の廃車が始まり数を減らしつつある中、ダイヤ改正の度に引退が囁かれている785系電車です。かなりしぶといまだまだ元気な電車のようで、前述の二形式の引退以降「方向幕」という代物を持つ唯一の特急形式ですね。

約3時間後、函館駅に到着しました。
…なんだこの人の量は

実は私、函館では少しやらかしてしまうことが多いのですよね。
初めて函館に来た時はキャッシュカードを家に忘れたことに気が付いたり
借りた自転車のブレーキが八幡坂で効かなくなるし
そ  れ  で
今回のやらかしをご紹介いたします。
数百メートルのプラットホームから駅舎に入り、改札が目の前に迫ってきました。
私は財布から切符を…切符を…
ここで記事を少し遡ってみてください。
はい、切符をチケットホルダーに忘れてきました。
とりあえず汽車に戻ることにしました。

時すでに遅し。車内清掃は素早く、そして美しく、間違いなく遂行され、私の乗っていた7号車は既に座席を札幌に向け次の旅客を待っていました。

ひとまずえきねっとの購入履歴と念の為に購入時に利用したクレジットカードを手元に用意して有人改札に向かい事情を説明しました。函館駅の駅員さんは親切に対応してくださり、「購入履歴及び乗車履歴が確認出来た」ということで事なきを得ました。

旅慣れた皆様は切符の紛失は十分に…いや十二分に気をつけてください。
えきねっとの別の使い方を学びました。
旅というのはこのような新たな学びも得られるので楽しいですね。
いや当時はちょっとヒヤヒヤしましたけど笑

無事に改札を通り、改めて函館到着です。
あらかじめ予約していたレンタサイクルを借りに函館駅前にあるキラリス函館に行き、係の方から自転車の説明を簡単に受けていざ出発!

お昼ご飯の時間が近づいてまいりました。皆様函館と言えば「ラッキーピエロ」を思い浮かべるかもしれません。しかしもう一つ、函館には見逃せないグルメがあります。

五島軒(ごとうけん)です。
140年以上続く由緒正しき洋食料理のお店です。

内装は一言で「大正浪漫」と言いましょうか、いやらしさを感じさせない豪華さと、ところどころに設置してある美術品の数々。それだけで十分に「とんでもないところにきてしまった」と感じてしまいます笑

一時間ほどの待ち時間を経ていよいよ入店です。
「艦隊これくしょん」というソーシャルゲームとのコラボレーションをしているということで、私も一プレイヤーとしてそのコラボメニューを頂くことにしました。

味はもうね、うん(語彙力)
だって、140年続くお店ですよ?想像してみてください。お料理一本で一世紀勝負できる味。

そうなんです。普段料理とも呼ぶのもおこがましい劣悪な食事をしている大学生が食べて、タダで済むはずがありません。

食ってみな 飛ぶぞ

さて、お昼ごはんを食べていよいよ本命の桜を見に行くことにします。
函館の桜の名所いえば五稜郭公園!
五島軒本店から自転車で約6㎞。快晴のなか漕ぐ自転車はかなり爽快でした。五稜郭公園に到着後、自転車を近くの駐輪場に停めて早速行動開始です!

まず初めに風上側からは炭火と食べ物のいい匂いが漂ってきました。見ると花見をしながらバーベキューを楽しむ人々が。お昼からビールを仰ぎどんちゃん騒ぎをするその光景は長く厳しい冬を乗り越え、春の訪れを心から喜んでいるようでした。

そんな賑やかな公園を内に内に進み、あの特徴的な星形の場所を目指しました。
お濠にある池(?)では貸しボートが思い思いにゆったりと浮かんでいました。
家族連れやカップルがとても多く、船着き場では人がたくさん並んでいましたね。

木漏れ日を上手く撮りたかった(泣)
ちなみにカメラなどを使っていない方からすればどうでもいい情報なのですが、太陽など強い光源に対してカメラを向ける際は間違えても絞り値を全開にしてはいけません。ミラーレスカメラの場合は最悪センサーが死にます。

本当は五稜郭タワーに登って上から桜の絨毯を見たかったのですが…

いやちょっとね…某国民的漫画の影響もあってすごく混んでいたんですよね。

写真は五稜郭タワー1Fのエントランスです。入口と出口が決められており、出口に行くのも一苦労でした笑
そういえば今回もちゃんと望遠レンズ装備ですよ!
どんな写真を撮ろうか少しの間彷徨っていました。

ドリンクホルダーに望遠レンズを差し込んでいつでもレンズの切り替えが可能です!
そんなわけで撮れたのがこれです。

うん、いいかんじ
一通り五稜郭公園で写真を撮って満足した私は函館駅周辺に戻ることにしました。
夕陽に照らされる摩周丸さんも格好良いですね!

もう少し写真の色温度を上げてあげればいい具合になりそうです。

一日ともに行動した自転車をお返しして函館駅に帰ってきました。
帰りの汽車にはこんな装飾が施されていました。

プラレールに貼られたシール感が否めないのは内緒
そうそう、ついにグリーン車乗ることができましたよ!

座った瞬間「あっ…」てなってしまいましたね笑
あれはね…私のような若造が覚えてしまうとかなりまずい贅沢でした笑
出発前、少し早いですがお夕飯を食べることにしました。

最初机の出し方が分からなくていろいろいじってました

車内放送で突然コナン君の声が流れて驚いた私は食べていた甘色を詰まらせるところでした…
誰もいない密室のグリーン車で危うく変死事件が起こるところでした笑
ちなみにこの後苫小牧駅までグリーン車には誰一人として乗ってくることはありませんでした。

大学生最後のお花見。
来年の今頃はどこで何をしているのか、今の私は皆目見当もつきません。
また来年もどこかで晴れやかな気持ちで桜を見れるようにと頑張ろうと心機一転した良い旅でした。

帰宅

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