旅行情報旅行記

(申し訳程度の)実地調査-ライトライン乗車記録

開業から間も無く1年。改めて宇都宮のLRT(ライトライン)に乗車してきました〜

実地調査を行うにあたって

さて、前回のうみねこがーでん開催から約1か月。
多忙もありなかなか旅行に出かける機会に恵まれなかったのですが、久し振りに宇都宮までちょこっと小旅行を行うことにしました。
…とはいっても、これもまた論文の実地調査を兼ねているんですがね(笑)
↓↓↓「うみねこがーでん」についてはこちらをどうぞ↓↓↓

今回の論文は公共交通を主題としたもの、もう少し詳しく言えば「LRTの特性を生かせる町の特徴にはどんなものがあるか」というものになります。
本来であれば去年の秋に提出していたはずの論文ではあるのですが、提出締切に間に合わず宙ぶらりんの状態になっていたのでした。
また本文に執筆した情報はライトライン開業直後のもので、利用客数も予測でしか出ていない状況でした。
その後、多くの企業は宇都宮駅からの送迎バスの運行を停止し、平日休日問わず想定を上回る利用客数を記録したライトラインは近年の成功例として取り上げられることになります。
それをもう一度掘り起こすにあたって、去年開業直後に探訪したライトラインに再度乗車する必要性が生じたのです。

始発の宇都宮駅東口から終点の芳賀・高根沢工業団地までは片道約1時間掛かります。
車内で過ごす間に手持ち無沙汰にならないよう(そして監視の意味も込めて?)友人をお誘いし、宇都宮へ向かったのでした。

実地調査開始

ということで宇都宮駅東口からスタートです。到着したのはお昼頃。
開業からもうすぐ1年、どうやら8月末に誕生祭を開催するようでそのポスターが吊り下げられていました。

ホームへと下るエスカレーターの前に発車案内標が増設されていました。
日中は12分間隔。上段の12:48発、芳賀・高根沢工業団地行に乗車します。

さて、ここでライトラインのご案内をしておきます。
ライトラインは宇都宮駅東口から、芳賀・高根沢(はが・たかねざわ)工業団地までを結ぶLRT(次世代型路面電車システム)の名称です。
これまで宇都宮地域では東方面へ伸びる公共交通がバスしかなく、また工業団地に所在する各企業が宇都宮駅まで社員の送迎バスを走らせていたことから慢性的な道路渋滞に悩まされてきました。

それを解決するべく2023年8月に開業したのがこのライトラインです。
これまで宇都宮駅を起点に重複していた各バス路線を集約し、バスや自家用車、自転車との乗り継ぎを可能にする「トランジットセンター」を各地域の中心地となる停留所に設け(上部にTCという文字が書かれている停留所です)、宇都宮駅と各地域間の移動を円滑にしました。
開業後利用客は順調に増加し、ダイヤ改正で増便、朝には試験的に快速(赤線が快速の停車駅)の運転も開始し、現在宇都宮駅の西側への延伸計画が進行しています。

加えて、去年の乗車記録も少し掘り返してみましょう。
2023年の8月、開業直後に訪れた際はまさしく「開業特需」真っただ中で、乗車するのに列車を何本か待つ必要のある、まるでアトラクションのような状態でした。
まだ開業して間もないことから地元住民も乗り降りに慣れておらず、エラーが出たのにも関わらず気づかずそのまま下車してしまうなど、ICカードの料金収受に課題点が見受けられたのが印象的でした。

写真を撮影した日中はとても乗れる状態では無かったため、時間を改め実際に乗車したのは夕方になってから。
ライトラインは主に
・「宇都宮市街」宇都宮駅東口~宇都宮大学陽東キャンパス
・「清原工業団地」清原地区市民センター前~グリーンスタジアム前
・「住宅地”ゆいの杜”」ゆいの杜西~ゆいの杜東
・「芳賀・高根沢工業団地」芳賀町工業団地管理センター前~芳賀・高根沢工業団地
という4つのエリアに区分でき、この時は時間帯として宇都宮市街→ゆいの杜へと帰る人々が比較的多かった印象があります。

ということで、今回は去年との比較も兼ねています。
開業特需も落ち着いた今、果たしてライトラインの状況はどうなっているのでしょうか。

まずは芳賀町工業団地管理センター前まで乗車します。
本来は一日乗車券を使用予定だったのですが、発売箇所である定期券売り場が混雑していたためやむなく通常通り乗車します。
発車直後は座席がすべて埋まり、立ち客も多くいる状態。
ですが5つ目の宇都宮大学陽東キャンパスでかなりの数が下車し、ここからは楽に着席できるような状態になりました。

探訪当日は休日。大学へ向かう学生…ではなく、この停留所の前に「ベルモール」という巨大なショッピングセンターが存在します。乗車した人の多くはそちらへ向かう方たちでした。

ドアからは対向の線路が目の前に見えます。低床車両ならではの光景ですね…

列車は水田や鮎釣りの方々を見ながら鬼怒川を渡り、芳賀町工業団地管理センター前にて下車。
ホーム周辺の地面が水浸しになっていて驚きました。きっとゲリラ豪雨の余波ですかね…
ライトラインの名称の由来の一つに、宇都宮が雷の多く鳴る地「雷都」であるというのがあります。

ここで、宇都宮駅からライトラインに並行し直通でやって来た真岡鉄道茂木駅行のバスを見送ります。
この後に来る芳賀町工業団地管理センター前始発のバスと比較して、ライトライン並行区間からの乗客数とトランジットセンターで実際に乗り換えた人数を確認しました。
何も考えすに写真を撮影したのですが…独特の車体配色に「国鉄」の文字。
どうやら全国で1台しかない国鉄復刻塗装のバスを見ることが出来たようです…有難い限り…!

5分後に来た地域内循環のバスで道の駅はが(芳賀温泉ロマンの湯)へ。
通常のJRバスの配色はこんな感じです。
ちなみに終点まで貸し切りでした…これはダイヤ設定に難がありそう。
ジェラートを食べ、温泉で寛いで少しばかり休憩…

再びバスで芳賀町工業団地管理センターまで戻ってきました。
ここから、終点の芳賀・高根沢工業団地の方面へ向けて沿線を歩きます。
休日の工業団地は人も車通りもあまり無く、歩きながらのびのびと資料写真が撮影できました。
ライトラインや自家用車では快適に通れる場所も、実際に歩いてみると坂が急で意外と疲れましたね…

終点の芳賀・高根沢工業団地に到着。
平日は隣接するホンダの工場へ勤務する方々が多く乗降しますが、休日となると殆どここで乗り降りする方は居ないかな…?

ホンダの工場入口を横に、その先へ進みます。
辿り着いたのは…宮内庁の御料牧場。
成田空港建設時に、成田から芳賀の地へ移転したのだそうです。
中央を通るこの道路は通常一般開放され生活道路として利用されていますが、皇族の方々がご静養なさる際には出入口が閉鎖されるようです。
奥に進むと、野生のノスリや放牧中の馬の様子を垣間見ることが出来ました。

現状、西側での延伸計画は特にありませんが…もし芳賀・高根沢工業団地からさらに北、宝積寺方面へ延伸する場合にはこの御料牧場周辺を通ることになります。はてさてどうなることやら。

さて、17:42発の列車で引き返して帰路に入ります。
始発の芳賀・高根沢工業団地から乗車したのは私たちのみ。
そこで、各停留所から乗車した人数をカウントしながらベルモールが隣接する宇都宮大学陽東キャンパスまで乗車。
ベルモールで夕食(久しぶりのサブウェイ!)を食べた後、20:15発の列車で宇都宮駅東口まで再度人数カウントを行いながら乗車しました。
ベルモール自体の営業時間が21時までなので、時間も相まって両方向ともにかなりの人数がホームに待っていましたね…

あとがき

開業して1年のライトラインの現状、トランジットセンターの実利用、乗客の流動を幾分か把握できましたので一定の調査が出来たかな…?と思います。
それに友人と巡ることで旅行としても程よい息抜きにもなりました!
短いですが今回の旅はここまで。ご覧いただきありがとうございましたっ
さてさて…ぼちぼち論文本文の執筆を頑張ろうと思います~

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